ザイアンス効果とは?扱い方や注意点を解説

最初は全く興味がなかったのに、最近無性に惹かれるあの商品。
「これってそんなに魅力的な商品なの?」
とすら思っていたのに、最近は欲しくて頭から離れない…。
最初は全く興味がなかったのに、最近無性に惹かれるあの芸能人。
「この人、人気だけど何で人気なのか分からない」
なんて思っていたのに、ちょっと最近気になるかも…。
ライブにも行ってみたいし、グッズも集めたい…。
といったような、物に対しても人に対しても、何度も目にするうちに最初に抱いた印象が徐々に変わっていき、いつの間にか心を奪われているといったような経験はないでしょうか。
「これは恋かも!」と錯覚してしまうようなこの過程、実は心理学における「ザイアンス効果(単純接触効果)」を応用したマーケティング方法によって生み出されています。
そうなんです、その「惹かれる」といった感情は企業側に生み出されたものかもしれません…。
しかし、裏を返せば売り上げを伸ばすためにそれだけ効果がある方法だと思いませんか?
ザイアンス効果の結果は、みなさん一度は経験されたことがあるという方が多いはずです。
みなさんが自分自身で実証しているその効果を、ぜひお店に取り入れて売り上げを伸ばしていきましょう!
今回は、ザイアンス効果について、接客業ではどのように取り入れることができるのか、取り扱う際の注意点を、ご紹介いたします!
もくじ
1. ザイアンス効果って一体なに?
2. 接客業での取り入れ方
・来店の際はお出迎えからお見送りまで担当者が行う
・来店後に術後の経過をお伺いする
・来店期間が空く際はメールマガジンやSNSでお店の存在をアピールする
3.ザイアンス効果を取り扱う際の注意点
・マイナスな印象を覆す効果はない
・10回目以降は効果が低減する
・接触と接触の期間が空くと効果が薄くなる
4.まとめ
ザイアンス効果って一体なに?
ザイアンス効果とは、アメリカの心理学者であるロバート・ザイアンスによって提唱された心理学的法則です。
別名「単純接触効果」とも言われ、その名の通り物や人に触れるたび、興味を持っていなかったものにも好意を抱きやすくなるという心理学的効果のことを指します。
例えば、動画サイトでの広告やテレビCM、アプリの通知、街中のカフェやお店のBGMで流れている最近流行りの曲など、知らず知らずの間に接触している回数が多くなっているもの、これらは認知を広めるため以外にも、効果の一つとしてザイアンス効果を期待して行われているものが数多くあります。
興味がなかったはずなのに、いつの間にかCMのメロディを口ずさんでいたり、流行りの曲をカラオケで歌うようになったり、買い物している時に商品を見て「あ、CMでやっていた商品だ」と手に取ったり。
自分の意思で行っているような何気ない行動も、実はザイアンス効果が発揮されているからこそ行っている行動かもしれません。
このようにマーケティング戦略の一つとして使われているザイアンス効果、実は上記したような広告媒体以外でも活用できちゃうんです!
今回は、サロンや理美容室、整骨院などの接客業のお店を経営されているみなさまに向けて、ザイアンス効果をどのように取り入れたらいいのかをご紹介していきます!
接客業のマーケティングでの取り入れ方
それでは一体、接客業においてはどのように「ザイアンス効果」を取り入れたら良いのでしょうか。
来店の際はお出迎えからお見送りまで担当者が行う
レセプションと技術者が分かれているサロン業態のお店にありがちなのが、担当者が施術中にしか接客をしない事。
業務分担は効率化のために必要ですが、ザイアンス効果で重要なのは「接してる時間の長さ」ではなく「お客様と接触する回数」です。
そこで一回の来店中に、どれほどお客様と接触する回数を増やすことができるのかという事がカギになってきます。
とは言っても、お客様の来店中に顔を出したり出さなかったりを繰り返すことは、不自然ですし担当者として不信感を抱かれかねません。
そこで、
・お客様お出迎え時(その後レセプションで予約確認)
・施術時(その後レセプションでお会計)
・お見送り時
の3回を意識しましょう。
レセプション業務を間あいだに挟む事で、自然とお客様と顔を合わせている時間が分断され、回数を稼ぐことができます。
来店後に術後の経過をお伺いする
お客様が来店された数日後に、施術後の調子や様子をお伺いしたりお礼のメールを送ってみましょう。
テンプレートを設定してメールを自動送信でもかまいませんし、特別感を演出するためにそれぞれのお客様にあったメールを作成しても素敵だと思います。
また、SNSを活用中であれば、必ず許可を取った上で施術中の様子や仕上がりを投稿することも、お客様によっては「嬉しい!」と感じていただけるので効果的です。
このように、しつこさなく自然とお客様との接触回数を増やせるので、施術後のメールはザイアンス効果が期待できます。
来店期間が空く際はメールマガジンやSNSでお店の存在をアピールする
来店期間が空いている際は、お客様と顔を合わせることができません。
営業職のように取引先があって、こちらからアポを取りさえすれば顔を出せる環境でもない接客業においては、いかに顔を合わさず接触回数を重ねるかが重要になってきます。
そこで使うのがメールマガジンやSNSです。
これらは顔を合わせずともお客様とお店の存在を接触させる事が可能なので、お客様と直接接する機会(回数)が少ないというお店においても、ザイアンス効果を期待できる方法なんです。
メールマガジンの作成やSNSでの投稿に対して苦手意識を抱いている方も、いいものを作ろうという意識はまず一旦置いておき、まずはお客様との接触回数を増やすためという意識で取り組んでみてはいかがでしょうか。
ザイアンス効果を取り扱う際の注意点
接客業においても効果的なザイアンス効果。
しかし、注意点を守らず行うと逆効果になる場合もあります。
主な注意点は以下の3つです。
マイナスな印象を覆す効果はない
ザイアンス効果は、既に商品やサービスに対してマイナスなイメージを抱いている方には効果を発揮しません。
例えば、お店に来店された際サービスに対して満足がいかなかったお客様に、ザイアンス効果を狙ってメールマガジンやダイレクトメールを送り続けること。
また、商品に満足いかなかったのにも関わらずその商品の紹介ばかりする行為。
このような行為は、お客様が抱いているマイナスな感情を増幅させてしまう行動です。
そういったお客様には違うアプローチの仕方を考えていきましょう。
一方で、商品やサービスのことをまだよく知らないというお客様に対しては効果を発揮する傾向にあるので、ターゲットをしっかりと絞ってザイアンス効果を取り入れることが大切です。
10回目以降は効果が低減する
接客にも効果的と言われているザイアンス効果ですが、好感度が上がる接触回数は10回目程度までと言われています。
それ以降はどれほど回数を重ねても効果が出にくいため、10回以内の接触でお客様に興味や好感を抱いていただくことがポイントなんです。
10回目以降は、接触回数を重ねれば重ねるほど「しつこい」「興味ない」などといったマイナス感情が芽生える可能性がでてくるので注意が必要です。
接触と接触の期間が空くと効果が薄くなる
ザイアンス効果を効果的に発揮するには、短期間で複数回お客様に接触することがポイント。
しかし、短期間で複数回というのは、お客様によってお悩みや体の状態が違うサロンや理美容室、整骨院ではなかなか難しいですよね。
無理に来店させようとしてマイナスの感情を抱かれてしまっては元も子もありません。
そこで!来店頻度を増やすことがなかなか難しいというお店にピッタリなのが、上記でもご紹介したメールマガジンやSNSでの更新によって、お客様がお店の情報を目にする機会を増やすことです!
メールマガジンを配信する頻度も、月1回程度では来店頻度と大差がないので、まずは週に1回程度を意識してお客様の反応を見ていきましょう。
SNSではお客様の目に止まらないと意味がないので、フォローされている場合は投稿やストーリーズ更新に力をいれたり、フォロワー数が少ない場合は増やすために試行錯誤していくことが大切です。
まとめ
今回は「ザイアンス効果」についてご紹介いたしました。
さまざまな企業がこぞって力を入れているCMやダイレクトメールなどの広告媒体。
そこには存在を認知してもらうという主軸以外にも、ザイアンス効果を効果的に発揮させたいという意図が隠されているんです。
広告を出すタイミングや回数などを綿密に熟考し、どうしたら効果が出るのかという点に対して、どの企業も頭を捻らせています。
それほどまでに効果が期待できる「ザイアンス効果」
マーケティング業界や営業職にしか意味がないのでは?と思われがちですが、本日ご紹介したコツさえ意識すれば接客業にも活かすことができるんです! これを機会に、みなさまも日々の営業に「ザイアンス効果」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

