美容室でキャッシュレス決済を導入するメリット・デメリットと注意点

スマートフォンの普及をきっかけに、よく目にするようになったキャッシュレス決済。
現金のようにお金を引き出す手間もない。
そのため銀行やATMのように、営業時間を気にしなくてもいい。
支払い方法によっては使うだけでポイントが貯まる。
このように、利用者側に大きなメリットがあるキャッシュレス決済は、瞬く間に利用者数を伸ばし、コロナ禍でのソーシャルディスタンスを引き金に、導入している店舗はこの数年でさらに増加しましたよね。
それと同時に現金を持ち歩く人も少なくなり、持ち歩いていたとしても極力キャッシュレス決済を利用したいと言うお客様が増えました。
そのため、美容室経営をしている皆様もキャッシュレス決済の導入を悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
そこで今回はそんな皆様に向けて、美容室でキャッシュレス決済って導入するべきか?
キャッシュレス決済の種類やメリット、デメリット、キャッシュレスを導入する上での注意点をご紹介いたします。
もくじ
1. 美容室でキャッシュレス決済って導入するべき?
2. キャッシュレス決済の普及について
3.美容室で主に導入されているキャッシュレス決済の種類
・クレジットカード
・電子マネー
・QRコード決済
・プリペイドカード
4.キャッシュレス決済を導入する上でのメリット
・集客力の向上
・レジ業務の効率化
・ミスや盗難リスクの減少
5.キャッシュレス決済を導入する上でのデメリット
・手数料がかかる
・事前準備が必要
・入金までのタイムラグの発生
6.キャッシュレス決済を導入する上での注意点
7.まとめ
美容室でキャッシュレス決済って導入するべき?
お客様からのニーズが高いキャッシュレス決済。
「できることなら導入したいけど、本当に必要なの?」そんな疑問からまずはお答えしていきます!
先に答えを申し上げますと、美容室でもキャッシュレス決済導入を導入するべきです。
皆様がキャッシュレス決済を導入するべきか悩まれてる理由の一つは「手数料」がかかるからではないでしょうか。
「手数料を差し引いてでも利益が見込めるのであれば導入したい…」
そう思うのも無理はありません。
本来、現金での決済なら引かれるものがゼロであるのに対し、キャッシュレス決済では数パーセントの手数料が引かれてしまいます。
現金払いのお客様とキャッシュレス決済のお客様とでは、同じ施術内容を行っても手元に残る売上が変わってきますよね。
物販品や備品、消耗品から賃料に至るまで、物価の高騰が止まらない昨今。
手数料の数パーセントでも惜しいというのが、正直なところ…。
しかし、キャッシュレス決済ができない場所を探すほうが難しくなってきている今、キャッシュレス決済ができないというだけでお店のマイナスポイントになってしまいます。
お客様が皆様のお店と他店、どちらに来店するか悩んでいる際、もし技術やサービスの差で他店が選ばれてしまった時は、現在の改善点として受け止めて、改善していこうと思えますよね。ある意味仕方がないと諦めがつきます。
しかし、選ばれなかった点が
「キャッシュレス決済を導入していなかったから」
だとどうでしょうか。
サービスも技術も気に入っていただけているのに、その点だけで来店にまで繋げることができなかったら…。
日々技術とお客様の満足度向上を目指して頑張っているスタッフの想い、そして費やした時間や広告費などを含む経費、全てが無駄になります。
こんなに悔しいことはありませんよね。
その可能性が大いにあり得るほどキャッシュレス決済は普及しているんです。
そのため、導入していないだけでお客様の取りこぼしが起きてしまいます。
キャッシュレス決済を導入すれば、お客様の取りこぼしを防ぎ、お客様の来店数の増加、利益の向上が見込めるため多くの企業が導入しています。
導入がプラスになるというより、導入して普通の時代なのです。
キャッシュレス決済の普及について
では実際に、キャッシュレス決済はどれほど普及しているのかを見ていきましょう。
皆さま、経済産業省がキャッシュレス決済の推進に取り組み、2025年までに決済比率4割程度を目標に掲げていることをご存じでしょうか。
実際に年々決済率は伸び続け、2022年のキャッシュレス決済率は36.0%まで伸びています。
(参考:経済産業省「 2022年のキャッシュレス決済比率を算出しました」https://www.meti.go.jp/press/2023/04/20230406002/20230406002.html)
このように国を挙げてキャッシュレス決済の普及に取り組んでいるのには理由がいくつかあります。
- カード決済が主流である海外からの旅行者によるインバウンド消費向上のため
- 現金での金銭授受によるレジ対応時間の短縮および人件費の削減
- 売上管理の効率化 など
このように、日本がこれから成長していくためにはキャッシュレス決済が必要だと政府も感じていることが読み取れ、今後導入を避けては通れない決済方法とも言えるでしょう。
(参考:経済産業省「キャッシュレス・ビジョン」https://www.hkd.meti.go.jp/hokir/cashless/data/cl_vision.pdf)
美容室で主に導入されているキャッシュレス決済の種類
現金を使わずに支払う方法のことを指すキャッシュレス決済。
キャッシュレス決済にはいくつか種類があります。
クレジットカード
「キャッシュレス決済」と聞いて1番に思い浮かべるのはクレジットカードではないでしょうか。
ブランドによっては国内外問わず使用できるため世界中で普及しており、所有率も高い決済方法です。
そのため、国内のお客様はもちろんのこと、海外からのお客様が来店された時も対応可能なところが特徴。
また、ポイント付与をおこなっているクレジットカードが多いため、流行りの「ポイ活(ポイントを貯める活動)」ができると言う点も魅力的ですよね。
その一方で、導入に際して審査やカードリーダーの導入が必要であるため、他の決済方法よりも準備に手がかかります。
電子マネー
電子マネーとは現金を電子化した物を指し、クレジットカードのように審査がないため、手軽に利用できる支払い方法です。
電子マネーは大きく分けて3種類あります。
プリペイド型
事前に使う額をICカードにチャージしておく方法です。
主に交通系の会社が発行している電子マネーに多く、乗車券にも利用できるため、学生の方や通勤でICカードを使うと言う方の利用が多いことが特徴。
流通系の会社が発行しているものは、そのお店のポイントが付与されるものもあります。
チャージした分しか支払いすることができないため、使いすぎが不安の方におすすめの支払い方法です。
ポストペイ型
クレジットカードのように利用した額を合算して、支払日にまとめて支払う後払いの電子マネーのことを指します。
チャージ型と違い、事前にチャージしておく手間もいらず、支払おうと思ったらチャージ不足だった!と言う心配も不要です。
デビット型
支払った分、すぐに銀行口座から引き落とされる支払い方法のことを指します。
口座残高の把握がしやすいことが特徴。
QRコード決済
電子マネーの一種であるQRコード決済、最近よく見かけますよね。
その名の通りQRコードを読み込むか、自身のQRコードを提示して支払う方法のことを指します。
同じQRコード決済を利用している人同士であれば、送金をすることが可能だったり、公共料金の支払いもおこなえるなど、とても利便性が高い支払い方法です。
プリペイドカード
「プリペイド」とは事前決済を意味し、事前に現金をチャージしておくタイプの支払い方法のことを指します。
プリペイドカードには2種類あり、1つがチャージをすれば何度も使うことができるチャージ式のプリペイドカード。
もう一つは、決められた額が事前にチャージされているものを購入して、その額を使い切ったら使用ができなくなる使い切りプリペイドカードです。
使い切りのプリペイドカードはゲームや通販サイト、動画配信サイトなどさまざまな会社が発行しているため、プレゼントにもよく利用されます。
このように一口に「キャッシュレス決済」と言っても、さまざまな支払い方法があるため、皆様のお店の客層や立地・雰囲気に合わせて導入することがポイントです。
キャッシュレス決済を導入する上でのメリット
次に、キャッシュレス決済を導入する上でのメリットを見ていきましょう。
集客力の向上
キャッシュレス決済を導入する上での1番のメリットは、やはり「キャッシュレス決済を希望しているお客様を獲得できる」点です。
現金を持たなくていいから、ポイントがつくから、レジで手間取らないから、非接触で衛生的だからなど、お客様によってキャッシュレス決済を希望する理由はさまざまですが、キャッシュレス決済を導入するだけで、そのようなお客様の来店が期待できます。
前述したような「現金払いしかできないから」という理由での来店機会損失を避けることができますよね。
来店が増えるということは利益の増加が見込めるため、手数料以上のメリットが期待できます。
レジ業務の効率化
キャッシュレス決済の場合、支払い方法によってはワンタッチで決済を完了させることができます。
現金払いのように、現金を受け取り合ってるか数え、お釣りも数え…と言ったような手間がないためレジ業務の効率化ができます。
それに伴い、人件費の削減も期待できます。
会計時にお客様をお待たせする時間も少なくなるため、双方共に嬉しいメリットです。
ミスや盗難リスクの減少
現金の取り扱いが減るということは、現金の金銭授受において起こり得るミスの減少も期待できます。
また、万が一盗難に入られた際も、現金を盗まれるリスクを回避できるだけでなく、従業員の方の心理的負担も軽減できます。
キャッシュレス決済を導入する上でのデメリット
しかし、キャッシュレス決済を導入するには以下のようなデメリットもあります。
手数料がかかる
キャッシュレス決済の1番のデメリット、そして皆さんが導入を悩まれる理由の一つでもある「手数料」。
導入するサービスやキャッシュレス決済の種類によって手数料の額も違いますが、おおよそ数パーセントが手数料としてかかります。
その手数料分を支払ってでも利益が見込めるのか、お店の立地や客層を加味して熟考することが大切です。
事前準備が必要
キャッシュレス決済を導入するにあたり、決済機器の購入やキャッシュレス決済サービスの契約が必要です。
導入する際は、導入したい日から逆算して余裕を持って導入準備を開始しましょう。
入金までのタイムラグの発生
利用するサービス業者によって違いますが、お客様の支払いが発生した直後に売上が入金されるわけではありません。
毎月決まった日に入金される場合もあれば、月1回ではなく月数回の入金など、契約するサービスによってさまざまです。
そのため売上をすぐに使用して商品の仕入れを行ったり、給料の支払いに充てることはできないため注意が必要です。
キャッシュレス決済を導入する上での注意点
とても利便性のあるキャッシュレス決済ですが、注意点がいくつかあります。
通信機能を使用するため回線が不安定な時は上手く決済できない場合がある
「キャッシュレス決済=目に見えない電子化した現金」を使用するため、決済をする際に通信機器が必要です。
しかし、天候や回線の混雑状況によって不具合が起こる事もあり、決済できない場合があります。
その場合に備えて、キャッシュレス決済オンリーにするのではなく、決済方法に現金払いを残しておくと安心です。
お店の客層によって導入するサービスを選ぶ
例えば、近くに駅がなくお客様のほとんどが自家用車での来店というお店で、交通系ICでのキャッシュレス決済のみを導入した場合はどうでしょうか。
キャッシュレス決済をせっかく導入しても、駅を利用する土地ではない場合、集客に効果的な導入とは言えませんよね。
このように、その土地の特性や来店されるお客様の客層によって導入するキャッシュレス決済方法を決めなければ、せっかく導入しても無駄となってしまう可能性があります。
しっかりと熟考してから、どの決済サービスを導入するのかを決めましょう。
まとめ
今の時代、集客力をも左右するキャッシュレス決済。
今回は導入においてのメリット・デメリットや注意点をご紹介いたしました。
これを機会に、一度導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

